正月が終わる。
ネットをしていたら「親戚の子供(9)、お年玉をスマホゲーのガチャに全額投入」という
記事を読む機会があった。
ここで言うガチャとは、スマホのゲームに課金して貴重なアイテムやキャラクターなどが手に入るガチャガチャを回す事を指す。
たかがガチャだが、子供にそれを回すか回さないか親が選択肢を与えてあげるだけでも子供の未来は大きく変わるのではないかと思っている。
ガチャを回して得られるもの
大抵こういう記事を書くと、
「他人の趣味にケチをつけるな」
「自分のお金をどう使おうと勝手だろ」
という意見が来る。仰る通り。ザッツライッ!
私が他人のお金の使い道にどうこう言う筋合いは無いのだ。
ところでお年玉でガチャを回して得られるものって何だろう?
- レア品を持てる優越感?
- 友達との繋がり?
- ガチャを回す時のドキドキ感?
- 強くなった自分のキャラクター?
う~ん、色々ありそうだ。
私がこの中で一番良いと思うのは、友達との繋がりだと思う。
ゲームを通じて友達と仲良くなったり、交友が深まるのならガチャにかけたお金以上の価値があるかもしれない。
他のはどうかと言うと、ゲームデータは基本的にはゲーム会社の物という事になっているので、サービスが終わればそれに費やした時間やお金、アイテムはパーである。
「これまでご愛顧いただき誠にありがとうございました」の文字と共に突然に別れを告げられるのだ。
さよならのキスも無い。
ガチャを引かないという選択
その記事によると、子供が貰ったお年玉は全部で1万円程だそうだ。
このブログは一応投資ブログなので、長期投資の視点からこの9歳の子がガチャを引かずに1万円を運用した場合を考えてみることにする。
1万円を安定した利回りで運用し、増やす事も視野に入れると私は米国株に投資という選択をする。例として利回り3%で10年での平均増配率が8%くらいのところを選ぶとしよう。
将来の株価がどうなっているかは不明だが、投資先の会社が安定的に成長して配当が支払われていったとすると、17年後には1,028円が配当として支払われる。(税金考えない場合なので、実際はもう少し下がる)
(1万円を配当利回り3%、増配率8%の株式で長期運用した場合に貰える配当金)
1年後からの配当金を17年後まで足していくと10,125円となり、配当金で無事に元本が回収出来た。で、更に翌年も配当金を貰い続けられるとしたら・・・・?
そんなのは「たられば」の話だろという意見も出る。そう、未来は不確実なので絶対はない。投資先の会社が倒産してしまえば1万円はパーだ。しかし、リスクを取って将来に向けて種を蒔くとはこういう事。
あなたの子供はどちらを選ぶ?
子供が小さいうちはお金の管理は親が多少はやってあげるべきだと思うが、小学生低学年にもなれば子供もしっかりしてくる。
お金の使い道には消費以外にもあるんだよという事を教え、子供に今使ってしまうのか、それとも将来に向けて種を蒔くのかを決めさせてあげても良いんじゃないかと思う。ガチャだけの選択肢ならそれしか選べないが、他の選択肢も与えることによって子供はどちらが良いだろうかと、自分で考える機会が生まれる。
投資は時間が味方になってくれる。
大人になって始めるよりも小さい頃に始めたほうが圧倒的に有利だ。1万円で子供が投資の素晴らしさに気づいてくれるなら、素晴らしい事だと思う。
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