ランダムぽてとの配当生活

株式投資の配当金でセミリタイア生活しています。comipoで漫画も描いています。

IBMの人工知能「ワトソン」が持つ最大の魅力

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こんちわ。ランダムぽてとです。

 

最近はIBMの株価が徐々に戻りつつありまして、一時は120ドル辺りをウロウロしていたのですが、140ドルまで急速に戻してきました。
何か良いニュースでも出たのかと思い調べましたが1200億円課税取り消しなどのニュースがあっただけで、20ドルも上昇する要因になるとは思えませんでした。
IBMに対する市場の評価が上がってきたのでしょうか。

私はIBMの人工知能「ワトソン」に強い魅力を感じてIBMに投資を行っています。今日は私がワトソンに一番魅力を感じている点について書こうと思います。

 

IBMの開発した人工知能「ワトソン」

2011年2月、米国の人気クイズ番組「ジョパディ」で人間のチャンピオンを打ち破ってIBMの人工知能ワトソンが優勝するという驚くべき事が起こりました。

何が凄いかって、ワトソンはネットワークに繋がれていない状態で司会者から提示された問題を自分で推論し、答えを導いて回答したという事。

これはコンピュータの歴史に新たな1ページが加わったとしか言いようのないニュースでした。当然の如くIBMの株価はうなぎ登り、あれよあれよという間に上昇していきました。

 

ワトソンについて詳しく知りたい方はこちらの過去記事が参考になるかと思います。 

 

 

投資家に注目されたワトソンですが、人工知能としてのワトソンはまだ技術的に発展段階でもりもりキャッシュを稼いでくるには時間がかかります。人間で言えば色々覚えている最中の赤ちゃんのような感じです。

そのため期待していた程IBMの業績が思うように伸びず、投資家からは見放されIBMの株価は売られに売られ、2013年頃には210ドルだったIBMの株価は2016年に120ドルまで下落しました。

現在はPERが10倍程度と、投資家から見放され割安感が漂っている状態です。

 

IBMの人工知能ワトソンが持つ最大の魅力

突然ですが、皆さんは買い物をしますよね。パソコンや車、携帯電話、家など。
それらは年が経つに連れて品質や性能はどうなりますか?
特殊なものを除いて、一般的には摩耗・腐食等で劣化していくかと思います。経年劣化と呼ばれるものです。

 

摩耗や腐食が無い情報技術はどうなの?と言われると、やはりこちらも劣化が起こります。劣化というより、陳腐化です。
IT業界は進化が早く、新しい技術が出て少し経つと次の新しい技術が出て以前の技術は時代遅れになっていたりします。

 


ではワトソンはどうなのか?

 

ワトソンの場合は日々学習し、経年変化で劣化するのではなく、逆に価値が高まっていくのではないかと私は考えています。時間の経過と共に専門知識を蓄え、推論の精度を向上して日々賢くなっていくシステムだと思うからです。

 

現在IBMは15四半期連続で減収という状況にあるので、投資家から見放されてしまうのも無理は無いと思います。

ただ、私はIBMの人工知能ワトソンが秘める力に魅力を感じており、IBMの未来には強気です。

 

ワトソンが切り開く未来

これから先、情報量は利用者数に比例して爆発的に増えていくことでしょう。
その膨大な情報を処理するには、それを処理出来るシステムを受け入れるしか無いと思うのです。

今のニーズには詰め込み学習型のシステムで間に合い、答えられるかもしれません。けれど、10年後を想像してみて下さい。その技術は通用しているのでしょうか?

私は詰め込み学習型のシステムより、自ら考え、推論することの出来るシステムが未来では広く普及していると思います。

 

最近ではワトソンの活躍の場を広げようとIBMは医療データ、気象情報などの会社を買収しました。また日本ではソフトバンクと提携して日本でのWatsonサービスの提供を発表しています。段々と知識を増やし賢くなっていくワトソンを株主として温かく見守りたいと思います。

 

ワトソンの開発に関する本です。
クイズ番組でコンピュータが人間に勝つことが如何に難しい事なのか。
開発チームがそれらの問題をどうクリアしていったのか。そして迫る対決の日・・・。
久々に当たりだと思った本でした。

IBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみる

IBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみる

  • 作者: スティーヴン・ベイカー,金山博・武田浩一(日本IBM東京基礎研究所),土屋 政雄
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/08/25
  • メディア: 単行本
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