ども。ランダムぽてとです。
今日は私の「株との出会い」について書いていこうと思います。
出会いは突然に
私が初めて株を買ったのは、中学生の時でした。
まだその頃は今のようにインターネット環境が整備されておらず、株を買う時には証券会社に電話をして
「もしもし?●●会社の株を1,000株買いたいのですが・・」
といった感じで注文をしていたのです。
実は、私が株を始めるきっかけとなったのは、親父の一言でした。
「おい、中学生になったんだから、社会勉強のために株を買ってみろ」
突如、私の手に新聞が手渡されます。(読売か日経新聞だった気がします)
中学生の私にとって、新聞はテレビ欄を見る物という認識しかなかったため、株価の載っているページは意味不明なページでした。
わけが分からず混乱しているところへ親父が更に追い打ちをかけます。
「どれでもいいから好きなの選んで買ってみろ」
そう言われても、企業名と数字の羅列のページを見ても中学生である私はどれを買ったらいいのか分かりません。そこで私は親父に尋ねます。
「えーっとさ、買うにしても安いのが良いんだけど」
それもそうだと、頷く親父。
「これなんかどうだ、62円だぞ」
62円?安いなーそんな安く買えるのか。じゃあ試しに買ってみようかな。
「じゃあ62円のこれにするよ」と新聞を指さして私は笑顔で答えました。
すると親父はとんでもない事を言ったのです。
「お、それは1,000株単位だから62,000円用意しな」
え?
62円じゃないの・・・・?
頭の中が真っ白になりました。
考えてもみて下さい。62,000円ですよ。
そうですかと、中学生がポンッと出せる額ではありません。
株なんて無理だ。やっぱりやめるって言おう。
「やっぱりやm・・・」
ぼそぼそとつぶやく私の声は親父の声で一言でかき消されました。
「やるのか、やらないのか、はっきりしろっ!!」
「や、やりまああぁーす!」
さようなら。
お正月に親戚から貰ったお年玉。
さようなら。
ゲームを買おうと毎月コツコツと貯めてきたお小遣い。
こうして私と株は出会ったのです。
高すぎる手数料
震える小さな手で大事に貯めてきたお金を親父に託します。
お前たち、どうか、生きて帰ってきてくれ・・・・と。
「あ」
親父が何か思い出したようです。
「言い忘れてたけど、買う時と売る時に手数料がかかるからな。2,500円づつ」
流石にもうやめると言える雰囲気ではなく、もうどうにでもなれという感じでした。
初めて買った株
当時、証券会社から届いたハガキは未だに保管しています。
これが初めて買った株です。
今ではもう上場廃止になってしまったようですが原動機事業をやっている会社の株を買いました。約定日が平成10年となっています。
単価62円で数量が1,000なので62,000円。それに手数料と消費税含めて64,625円の買い物でした。
手数料が2,500円ですよ。中学生ながらよく決意したものだと今思うと感心します。今は証券会社各社の手数料は格段に下がって良い時代になりましたね。
おや、株の様子が・・・
さて、株を買ってから私は日々新聞の株式欄を見るようになりました。
もし会社が倒産したら投資した62,000円は無くなってしまうのです。
しかしそれは長く続きませんでした。
最初の1週間位は株式欄を血眼で見ていた記憶があるのですが、毎日数円上げては数円下げての繰り返しだったので、次第に飽きて株価も見なくなりました。
そんなある日。
ドタドタドタッッ
突然、親父が部屋に乗り込んできました。
「おい、結構上がったじゃないか。売るなら今だぞ、どうする」
私はその一言で思い出しました。
そうだ私は・・・株を買っていたんだった。
親父から新聞を手渡され、株価を確認すると、なんと桁が1つ増えていました。
111円?・・・ってことは単価111×1,000株で・・・
「じゅ、11万円!!!」
私はすぐに売ることを親父に伝えました。
しっかりと手数料2,500円は引かれましたが、10万円以上が手元に戻ってきました。
6万投資して約1か月放っておいたら知らない間に11万になったのです。
「か、かぶってすげぇや・・・」
投資に目覚める
自分はただ学校に普段通り通っていただけなのに、4万円増えたというのは月の小遣いが1,000円か2,000円くらいだった中学生の私にとってはイナズマに打たれたような衝撃を受けました。
私は現在こういった安値で買って高値で売るといったキャピタルゲイン目的の売買はしておらず、優良企業を安値で買ったら、買ったことは忘れてひたすら放置して配当金を貰い続けるというインカムゲインの投資を行っています。
だって、放置って楽なんだもの。
身銭を切って投資をするという事の大切さを教えてくれた親父。
株に出会わせてくれた事に感謝している。
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