ども。ランダムぽてとです。
WindowsOSでお馴染みのマイクロソフト(ティッカー:MSFT)から配当金を頂いたので紹介します。
会社概要
マイクロソフトはビル・ゲイツが19歳の時にポール・アレンと共に設立し、たった14年で年間売上が10億ドルを超えるコンピュータソフトウェア会社に成長しました。
マイクロソフトの大きな転機となったのはIBMパソコンのOSを提供したことです。当時IBMはマイクロソフトにIBMパソコンに入れるOSを作ってくれと依頼したのですが、マイクロソフトのビル・ゲイツはOSをゼロから作るには莫大な時間とお金がかかってしまうため、悩んでいました。
ここで運がビル・ゲイツに味方します。
丁度その頃、86-QDOSと呼ばれるOSがシアトル・コンピュータ・プロダクツ社によって開発されていることを知り、ゲイツはQDOSの使用権を2万5千ドルで買い取りました。(後に完全な権利を5万ドルで買いました)
その後マイクロソフトはこのQDOSをIBM用に修正し、IBMにライセンス提供しました。それが後の「MS-DOS」と呼ばれることになります。
IBMのパソコンは業界標準となったのですが、多くの部品を他社から調達していたため、他のメーカーもIBMのパソコンを真似してIBM互換機として売り出しました。
そのためIBMはあまり儲かりませんでしたが、OSであるMS-DOSはどのパソコンにも入れる必要があったため、マイクロソフトは儲かりました。
その後、GUIを備えたOSのWindowsや人間の操作性を良くするマウスが誕生し、マイクロソフトは一気にコンピュータソフトウェア会社としての力を強めていきました。
そして今はOSに加え、VR、人工知能、クラウドなど幅広い分野において事業を行っています。
業績
(データソース:morningstarより)
年によってばらつきはありますが、営業利益率は高いです。
最近はPC市場の縮小に伴うOSのライセンス収入の減少や携帯電話事業がマイナスに影響しています。一方でクラウドサービスの「Office365」や「Azure」は好調です。
また、買収したリンクトインで売上の規模は今後拡大していくと思われます。(リンクトイン:Facebookのビジネス版のようなもので、企業と人を結びつけるサービス)
配当
(データソース:morningstarより)
今回は1株当たり0.39$の配当金を頂きました。
連続増配年数は15年。直近の増配は0.36$から0.39$へと8.33%の増配率となっています。過去10年間の配当の年平均増加率は14%位です。この増配率は米国株全体で見ても高い方です。
収益性
(データソース:morningstarより)
営業CFマージンは10年平均で36%と非常に高い値となっています。
WordやExcel、PowerPoint等に代表されるビジネスソフトウェアライセンスが収益の柱となっています。
しかし、最近はPC出荷台数の減少にみられるように、時代は「モバイルファースト」「クラウドファースト」へと変化してきており、マイクロソフトもそうした時代の変化への対応が求められています。
いつでも、どこでも使い慣れたOfficeツールが使えるという点でOffice-365はこれからも多くの人に使われる強力なツールでしょうし、Azureに関しても同様です。人は変化を嫌いますし、慣れ親しんだ製品を使いたいものです。
しかし、マイクロソフト1強というわけにはいきません。そう、Googleの存在です。
マイクロソフトが提供するOffice365とライバルになるのがGoogleが提供するGoogle Apps for Workです。会社でGoogle Apps for Workを使っている方も多いのではないでしょうか。
Gmailや、Googleドキュメント、スプレッドシートに代表されるGoogleのアプリケーションはマイクロソフトのWordやExcel、PowerPointと似ており、コスト面だけ比較するとgoogleの方が安価です。(Google Apps for Workは中国ではファイアーウォールの関係で使用できないのでマイナスポイントですが)
コスト面を考えるとgoogleが安価だと思いますが、2015年のokta社の調査によるとマイクロソフトのOffice365がシェアトップであることが分かります。コスト面以上に、使いやすさやセキュリティ面が評価されたのだと思います。リンク先グラフを見ると、最近になってOffice365の評価が急上昇しています。
今後もIT分野が成長する限り、同社にも恩恵があると思います。今後もホールド予定です。
マイクロソフトのソフトウェアはビジネスをする上で欠かせない存在になっています。フリーCFが多いね、この会社は。素晴らしい。