ランダムぽてとの配当生活

株式投資の配当金でセミリタイア生活しています。comipoで漫画も描いています。

増税の延期に潜むリスク

f:id:randompotato:20160529120533p:plain

 

しばらく更新が出来ませんでした。
有給を使って旅行へ行った後、自分だけ仕事量が増したような・・・・気のせいだと思いたい。

 

さて、先日閉幕した伊勢志摩サミットでは安倍首相が「世界経済はリーマン・ショック前に似ている」と発言した事で海外から批判が出ています。安倍さんは深刻なリスクを抱えているから消費税10%は延期したいなーという狙いがあって発言したのかもしれませんが、海外各国首脳からは「それはお前の国だけだろう」という事で、残念ながら同意は得られなかったようです。

 

 

増税延期に賛成?反対?

仮に消費税10%が延期になったとして、多くの人は嬉しいと思うかもしれません。TVの街頭インタビューでは「いや~延期になって助かるよ、ハッハッハ」といった声も聞けるでしょう。

うん、気持ちは分かる。

 

けれど日本は2020年までに基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化するという目標を掲げているので、それに???がつくようだと日本の信用が落ち、国債の格下げや金利上昇といったリスクが引き起こされる可能性があるわけです。


「国債の格付け」というのは「政府がちゃんと借金を返済できるか」という信用力を示しています。それが下がるというのは、借金返済が難しいのではないか・・・?という方向に少しづつ動いているという事です。

 

「私は国債買ってないから大丈夫、関係ない」と思っている方、銀行に預金しているのだって銀行が預金を国債で運用してたら間接的に国債を買っていることになるんですよ。

財政健全化の話が出ると決まって「日本国債のほとんどは日本人が所有しているから財政破綻やハイパーインフレは無い」という事をいう人がいますが、そもそもそういう議論がされる時点でヤバイと思いませんか。

 

日本の借金は世界一

日本は借金大国と言われています。ざっくりどの位の借金があるのでしょう?

世界の政府総債務残高(対GDP比)ランキング2015を見てみます。(出典:世界経済のネタ帳)

G7政府総債務残高(対GDP比)ランキング

f:id:randompotato:20160529121012j:plain

日本は国内総生産(GDP)の2.48倍の借金を背負っています。日本のGDPは約500兆円位ですから、1240兆円程度の債務があることになります。
G7でトップです。嫌なトップ。

 

OECD政府総債務残高(対GDP比)ランキング

f:id:randompotato:20160529121307j:plain

※OECD(ヨーロッパ諸国を中心に日・米を含め34 ヶ国の先進国が加盟する国際機関)

 

OECDでもトップ。実は騒がれているギリシャよりも上。

これだけ見ると不安になってしまいますが、日本は世界一の借金国でもありながら世界一の債権国でもあります。

 

政府総債務に対し、政府が保有する金融資産(年金や外貨準備等)を引いたものを政府純債務残高と言います。こっちが重要。

 

G7政府純債務残高(対GDP比)ランキング

f:id:randompotato:20160529121622j:plain


多少減りましたが、トップの座は譲らず、128.09%あります。借金がGDPを上回る状態です。

 

ギリシャを含めたOECDでのランキングは・・・

OECD政府純債務残高(対GDP比)ランキング 

f:id:randompotato:20160529121713j:plain

( ´ー`)フゥー...これは2位のようだ。


ギリシャの場合は外国に対して借金をしていたのでヤバイことになっているのですが、日本の借金は日本国内でほぼ消化されてしまっているため未だに大事にならずにいます。


ただ、今後将来的にどうにもならなくなった時には外国に日本国債を買ってもらわないとならなくなりますが、今のような低い金利で買ってなどくれないでしょう。今でさえギリギリなのに金利が少しでも上がったら・・・・

f:id:randompotato:20160529135342p:plain

大丈夫かな、日本。

 

しかしこの状態は働けなくなった老人が蓄えた貯金を切り崩しながら生活していく状態に似ています。

 

日本の財政破綻で起こる可能性の高いこと

以前から財政破綻するする言われ続けて未だに起きていませんが、今後も大丈夫という保証はありません。もし仮に日本がデフォルトしてしまった時に起きることは大方予想ができます。

  1. 日本国債の格付け低下と下落
  2. 円の暴落、急激な円安
  3. 株の大暴落
  4. ハイパーインフレーション
  5. 治安の悪化
  6. 失業率の上昇
  7. 年金支払額の低下

他にもあると思いますが、この辺はほぼ起きると思います。これらに対して事前に対策しておけばいいわけです。

 

円だけの資産で大丈夫?

そんなわけで私は以前から円だけで資産形成するのは怖いなと思っていたので、外貨建て資産を持つようにしています。そうすれば仮に円の価値が急激に低下しても資産全てを失うことは無いだろうという考えがあるからです。

 

投資をしていて恐いと思うのは、投資している会社が倒産してしまうことはもちろんなのですが、それと同等にインフレが怖いです。インフレとは物の値段が高くなることを指しますが、それはイコール通貨の価値が落ちることです。

 

日本の円はまだ「有事の円買い」というだけあって何か世界危機があると真っ先に買われる通貨として信用力は高いですが、今後もそれが続くという保証はありません。

 

「株は恐い、投資は危険」と言う方はこのまま円安に怯えながらコツコツ貯金していくのもありです。もしかしたら円の価値は保たれたままかもしれません。

 

ただ、自分が汗水垂らして貯めた資産を守る方法を学んでおこうと思われた方は投資、資産運用について少しでも早くから勉強をしておく事が将来自分の生活を守ってくれる助けになると思います。

 

日本が破綻するしないに関わらず、万が一に備えられる知識を持ち、行動しようと思った時にすぐ動ける状態にしておく事は重要だと思います。

 

関連記事

 

random-potato.hatenablog.com

 

Copyright © 2014 ランダムぽてと All Rights Reserved.