先日読んだ本せいで、少ししんみりしている。
私は益田ミリさんという方のファンである。
この方はイラストレーターであり、漫画家、エッセイストである。
ほのぼのとしたイラストを描く方で、日常の何気ない事を漫画にしている。
こんな感じの本を出している。
読んだ本の1つに、母親が絵手紙を書くというシーンがあった。
えんどう豆か枝豆か忘れたが、何かサヤ付きの豆の絵を絵手紙に書き、一言を添えただけのシーンだったのだが、私は深く感動した。
母親は絵手紙に一言何を書くか迷い、豆のサヤを開けた。
するとそこには豆が3つ並んでいた。
それが仲の良い家族のように思え、彼女は手紙にこう書いたのだ。
「一緒にいられる時間」
非常に何気ない日常の一コマなのだが、私には刺さるものがあった。
私の現在の目標はアーリーリタイアだ。
「欲しがりません勝つまでは」の精神で浪費を抑えつつ、浮いたお金は全て投資に注ぎ込むというフルインベストメントの状態で株式市場に身を置いてもう何年も経つ。
今まで自分中心の利己主義的な生活を送ってきたが、ふと我に返った。
明日、家族の誰かが突然いなくなる可能性もある。
一緒にいられる時間ってあとどのくらいあるんだろう。
私は今まで稼いだお金はほぼ全て投資に向けてきたが、その間に私は家族に対してどれだけ恩返し出来たのだろうか？
いざ、いなくなった時、もっとこうしておけばよかったと後で後悔しないだろうか？
そんな事を考えていたら一週間が終わった。
そんなわけで土日は家の手伝いをしたり、小遣いを渡してみたり、一緒に映画を見たりした。あくまで私の勝手な自己満足であるが、何もしないよりはマシだろう。
虚しいアーリーリタイアにならないよう、リタイア時期は遅くなったとしても家族と一緒にいられる時間を大切に過ごそうかね。
