ランダムぽてとの配当生活

株式投資の配当金でセミリタイア生活しています。comipoで漫画も描いています。

株バブル崩壊の前に必ず起きていること

f:id:randompotato:20210202100851j:plain

 

ども、ランダムぽてとです。

コロナショック後の株高が続いています。
経済状況を考えるとありえない水準であり、バブルだと騒がれています。

 

普段はバブルに発展しない理由

会社の価値である株価は、売上高や利益といった業績や資産、負債などの財務状況から割高であれば売り圧力がかかり、割安なら買い圧力がかかり、常に適正な位置に戻ろうという性質があります。

 

市場には2種類の人間が参加しています。

  1. 上がるか下がるかを予想してすぐに売買する人(デイトレ派)
  2. 企業分析をして割安・割高を判断して投資する人(分析派)

市場には彼らが同時に参加し、株価が決まります。

 

1のデイトレ派の売買によって株価が適正な位置から外れると、2の分析派が裁定取引で儲けようとして株価は再び適正な位置に戻ろうとします。

そのため市場参加者が皆合理的であれば、株価が異常値のまま放置されることは無いとされています。

 

しかし、この効率的な市場は時に裏切られます。
買い注文が増え株価が上がり、上がるから更に買われて株価が割高と思われる水準を突き抜けることがあります。

これがバブルと呼ばれています。

 

ある物語によってバブルは始まる

ノーベル経済学賞を受賞した米国の心理学者ダニエル・カーネマンによると、分析派を含む多くの人が「ある物語」を信じてしまうと株価が適正な位置に戻ろうという性質が失われ、その物語に従って株価がバブルを形成していく場合があると説明しています。

 

 

その物語とは、「夢と希望に満ちた物語」のことです。

 

例えば1990年代初期から2000年代初期にかけてITバブルが起こりました。パソコンの普及とインターネットによって世の中が大きく変わる。IT企業の株を買えば何でも値上がるし、すぐにお金持ちになれるといったものでした。
実際のところ、実態を伴わない異常な高値がつきました。

 

夢と希望に満ちた物語なら何でも良いのです。

  • 仮想通貨であれば、発行数が最初から決まっている仮想通貨がこれからは国際通貨として利用されるだろうから、急いで買わないと買えなくなる
  • 株であれば、コロナが収束した後は株高になるから今買わないと乗り遅れる

 

「みんなが買って儲かっているから自分も買う」という群衆行動に、企業価値を重視する分析派までもが飛び乗ってしまった時、バブルが発生するのです。

 

証券アナリストはチャートや企業分析に優れ、分析派の代表のようなものです。彼らまでもが飛び乗ってくるその時はバブルの終焉が近いのかもしれません。

皆さんの周りで企業価値を重視していた投資家さんが急に割高なものを買い始めていたら気をつけたほうが良いですね。

 

ではでは。

 

参考にさせて頂いた書籍 

一流の投資家はなぜ、メンタルを大切にするのか?

一流の投資家はなぜ長期的・継続的に投資で成功しているのでしょうか?
その問いに答えるのが本書である。


市場は効率的とされながらも時として人々の行動によって大きく歪められる。そうした市場に参加する投資家心理や行動を学ぶための理論が「行動ファイナンス」であり、そうした状況でも自己をコントロールするのがメンタルコントロールである。
一流と呼ばれる投資家たちはこれらを学び、どんな市場環境に身を置かれようと結果をだすのだ。

まだまだヒヨッコな私にとって、今日からでもすぐに試してみようと思える「心のコントロール方法」などが書かれており、より高みを目指せる1冊となりました。

一流の投資家はなぜ、メンタルを大切にするのか?

一流の投資家はなぜ、メンタルを大切にするのか?

 

 

Copyright © 2014 ランダムぽてと All Rights Reserved.