私の趣味は読書、散歩、草むしりと投資だ。ゲームもたまにやったりする。
FIREを目指すため、お金のかかる趣味を削っていったら最終的に残ったのがこれらだった。その中でも読書に関する私の考え方が、特に昔と今で大きく変化したように思う。
所有したいという病
昔の私は所有欲というものが強く、本は買って棚に並べておきたかった。
それは、自分はこれだけ読み、持っているんだという満足感を得るためだったと思う。
ただ、小説などの本は1回読んだらそれきりで本棚にずっと眠っている事が多く、スペースの無駄になっていた。
しかし、そうやって本をどんどん増やしていったところ、ついに保管場所が無くなってしまった。さて、どうするか。
私は悩んだ末に、本を売る決心をした。
ブックオフに段ボール箱で何百冊も持ち込んだところ、店員さんが総出で仕分けしてくれた。最後にレジでお金を受け取ったのだが、あんなに沢山の大切にしていた本が数枚の紙切れと小銭になってしまった。
全部売り払ってそのお金を見た時、何か自分の中で変わった気がした。
「所有するって、なんか無駄だな・・」
再定義による所有欲の消滅
それ以来、本は買って読むものではなく借りて読めばいいというスタンスになってしまい、図書館に通うことが多くなった。恐らく来館者数の70%は私が占めているだろう。
物を所有したいという欲を断ち切るのは、何かきっかけがないと難しい。けれど、その所有欲を捨て去ることは出費を抑えるのに大きな手助けとなる。
本の所有欲を捨てたいなら、自分で図書館を再定義してしまえば良い。
図書館は空調や本棚が整備された自分の部屋であると。
(部屋には他人もいるが、それは気にしない)
少し自宅からは離れてはいるが、自分で本も本棚も所有する必要はない。
増えすぎた本を収納するための倉庫も借りなくてもいい。
さらに凄いのは最新刊をリクエストすれば勝手に本棚に入っている。
凄くない?
そんな恵まれた環境が自分の部屋なんだよ。
え、本に返却期限がある?
細けえこたぁーいいんだよ、自分でそう定義したんだから。
え、図書館に申し訳ない?
なーに、気兼ねする必要はない。住民税は払っている。
物や施設を再定義する。
これは本に限ったことではない。思考を変えることで節約はグッと簡単になる。