夏休みになり、仕事の事など忘れて開放感を満喫しています。
ちなみに今日は東京証券取引所は営業中だったんですね、先ほどPCをつけて知りました。今日は全体的に上がったようで何よりです。
さて、日本株は上昇しまくってしまい、この水準ではあまり旨味が無いように感じます。無理に日本株に限って投資をしなくとも、まだまだ世界にはごろごろ業績も良く高配当な銘柄が探せばありますので、この機会に日本株に固執している方も外国株の事を少し勉強してみるのも良いかもしれません。
What is Watson?
夏休みという事で、投資本を何冊か仕入れてきました。
本日紹介するのは、「IBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみる」という本。
IBM株欲しい・・・
IBM株欲しい~~~っ!!
と前々からうわ言の様に呟いているのですが、欲しい原因はこの「ワトソン」にあります。
ワトソンとは、「コグニティブ・コンピューティング・システム」という難しい名前のついたシステムなのですが、簡単に説明すると、現状での私の知るワトソンの能力は、
- 自然言語を読み取り、理解・解釈できる
- 質問に対して仮説を生成し、回答候補の信頼性を評価できる
- 学習を重ねることにより賢くなれる
といった能力を持っています。
IBMは機械から情報を売る会社へ
以前はコンピュータ業界を支配していたIBMですが、時代が進むにつれて新興企業が次々とPC業界に乗り込んできて低価格なクローン製品を作り始めたため、IBMは苦戦を強いられ大赤字を計上しました。(最終的にIBMのPC事業は中国のレノボに売却されました)
これはイカンということで、1993年にトップが交代して「機械から情報を売る企業」へとIBMの変革を行いました。情報を売るとは、具体的にはソフトウェアとシステム活用のノウハウ提供などなど。
その頃流行った「巨象も踊る」という本があります。タイトルを知っている人も多いでしょう。 作者のルイスさんはその頃のIBMの新しいCEOとなった人です。
こうしてIBMは現在サービス・コンサルティングを提供する会社へと転換し、復活したわけです。
クイズ番組「ジョパディ」にコンピュータが挑む
仕事が電子化されSNS等も登場し、オンライン人口の増加と共に情報量も急激に増えました。しかし、その情報というのはコンピュータには扱いにくい自然言語というデータだったのです。このデータは非常に扱いにくいのですが、多くの人の気持ちや何を欲しがっているのかなどの貴重な情報を含んだ宝の山なのです。
そこにIBMは注目し、その情報を読み取り、その情報の意味を最大限汲み取るシステムを開発することがIBMブランドの向上に繋がると考え、ついに人気クイズ番組「ジョパディ」での勝利を目標にプロジェクトが立ち上がります!!
次々と出てくる問題の山
プロジェクトメンバーは開発にあたり、コンピュータが質問を理解し、文脈を見極めるという事が如何に難しいかというを知ります。
クイズ番組では、当然の事ながら幅広いジャンルからクイズが出題されます。そのため、学校のテストのように回答を全部覚えさせるといった事では応用が効きません。
システムが自分で考え、自分で回答候補を見つけ出し、それを評価して回答しなければいけません。ちなみに「ジョパディ」では、回答を間違うと自分の得点から問題の回答ポイントが引かれてしまうので、自信のない時は積極的にならないといったアルゴリズムが必要になってきます。
他にも様々な問題が出てきてプロジェクトメンバーを悩ませます。あまり書くとあれなので、詳しくは本書でお楽しみ下さいね。
投資本というより普通に読み物として楽しめました。
AIは夢物語かと思っていましたが、案外近くまで来ているみたいです。
関連記事