株は長期投資ならリスクが少く安心だと思っていませんか?
誰かが言ってた?それは本当に正しいのでしょうか?
ども、ランダムぽてとです。
アベノミクスをきっかけに株式投資が注目されるようになり、今まで投資に興味がなかった人も株式投資に参加するようになりました。
今日はそんな人達が投資で失敗・成功を繰り返し最終的に辿り着くであろう投資スタイルである長期投資について書きます。
投資を始めてすぐの頃
投資スタイルも最初の頃はどうして良いのかわからず、買っても少しの損や利益が出ただけで売ってしまい、その後売った価格以上に値上がってしまったのを指を加えて見ているだけなんて経験があるかもしれません。
またネットや本屋には天才デイトレーダーなる人物が登場し、それを見て自分もこの人の言うようにチャート分析をしてデイトレをすれば簡単に儲かるんだと思い込み、やってはみたけど結果は散々だったなんて事ありませんか?
その理由は簡単で、テレビや雑誌には「成功したデイトレーダー」しか登場しないからです。失敗して退場していったトレーダーは自らの失敗談なんて語りません。
その結果、見ている人に何が起こるかと言うと、「全てのデイトレーダーは成功している!」という錯覚です。
カリスマ投資家になるのは簡単で、運良く的中させた銘柄を大きく吹聴するだけです。
「ほら、私の言った通り株価は10倍になったでしょ。このまま私を信じて行動すればあなたはすぐに大金持ちですよ」と。
でも、外してしまった場合は自己責任ですよってね。
諦めかけていた時に飛び込んでくるフレーズ
さて、チャートの分析もしてデイトレもやってみたけど結局ダメ。
自分には株式投資の才能なんて無かったんだ・・・
なんて落ち込んでいる時に目に飛び込んでくるフレーズがあります。
「長期投資ならがリスクが少い」
マジっすか!?
明日のことも分からないのに10年後20年後の方がリスクが少いんですか!?
スゴイスゴイよく分からんが、かなりスゴイってことだけは分かる。
そこには大体こう書いてある。
「1929年の世界大恐慌の大暴落で株価は最高値から89%も下落し、多くの投資家が家も仕事も失い破産してしまったが、たとえ大恐慌前の最高値で買っていても20年後の1950年には損失は消え、その後の株価上昇で大きく儲かった」と。
なるほど、なるほど。
世界大恐慌があっても長期投資を続けていけば怖くはないんだ!
もう怖いものなんて何もない。とにかく買ったら手放さないぞ!
と、まぁこの辺で本題に入ります。
長期投資でただ1つ気をつけること
結論から書くと、何でも長期でホールドしてれば良いわけではありません。
長期投資が報われるのは期待リターンがプラスの場合に限られるのです。
例に日経平均を出すと、最高値は1989年の3万9000円ですが、未だに超えていません。
30年経っても超えていないのです。もっと時間が経てば上る可能性があるかもしれませんが、生きてますか?
長期投資でアメリカ株は報われたのに日本株は報われない。
何故このようなことになったのだろうか。
株式会社は本来資金を集めてそれを効率的に使い、投入した以上のお金を生み出す箱です。
要は会社に100万投入して110万になれば期待リターンがプラスとなるけれど、逆に100万投入して90万になったり、100万が戻ってこない場合には期待リターンがマイナスとなります。
失われた20年、30年と言われるように世界市場が大きく成長していく中で日本だけが取り残されてしまい、その結果、期待リターンがマイナスの日本市場を長期投資の可能性を信じて握りしめていても報われなかったということなのです。
日本市場に限らずとも、石炭産業のように環境問題の影響を受けてこれから構造的に衰退が予想される対象に投資するのも期待リターンがマイナスのため、時間とともに投資資金が減少していくでしょう。
まとめると、長期投資をするならば、期待リターンが長期に渡ってプラスの対象を選ぶ必要があるということです。
ではでは。
参考にさせて頂いた図書です。経済学的にもっとも正しい投資法の解説や、期待リターンについての説明が非常に分かりやすく勉強になりました。 オススメの1冊です。