ランダムぽてとの配当生活

株式投資の配当金でセミリタイア生活しています。comipoで漫画も描いています。

「ビッグミステイク レジェンド投資家の大失敗に学ぶ」を読み終えました

 

 

 久しぶりに投資の本で大当たりに出合った。
 本のタイトルは、ビッグミステイク レジェンド投資家の大失敗に学ぶ


 もしかすると、あなたはこう思うかもしれない。


 えー、どうせ有名な投資家の失敗談が書いてあって、その教訓が書かれている本なんでしょ? 別に教訓とかならネットに書いてあるし……。ほら、人の行く裏に道あり花の山とかでしょ、もういいってそういうのは。知ってるし。

 

 ………、ふふ。


 いいね、いいね。私もそう思って読み始めたんだよ。だけど、この本はそんな甘っちょろい本では無かったんだ。読んで分かったが、本書は投資での失敗を避けるための教訓を学ぶ本ではない。

 

 え? 
 失敗から教訓を学んで、次の失敗を避けるための本だよね?

 

 違う。答えはノーだ。
 では聞くが、失敗なんてどうやったら避けられるんだ?

 

 例えば、明日のニュースを前日に知っていても、実際の株価がどう動くか分からないだろう? 決算が良くても織り込み済みで暴落することは良くあるし、逆に高騰する場合もある。同様に教訓を知ったからといって、失敗しなくなって投資成績が良くなるわけじゃないんだ。投資の難しさというのはそこにある。

 

 そもそも、本書では失敗は避けて通れないものとして定義されている。
 では一体何が書いてあるのか?

 

 本書では、失敗は投資家として成功するために避けて通ることが出来ないことを伝えている。要は、安心してください、誰もが必ず失敗しますよということだ。大事なのは、その失敗に対して自分がどう向き合うのか、という失敗との向き合い方だ。失敗との向き合い方に失敗してしまった時に、本当の意味での失敗が訪れる。そう、大損するのだ。
 そうならないために、どうしたらいいのかというアドバイスがここに書かれている。つまり、失敗を避けるのではなく、失敗との付き合い方を学ぶ本なのだ。何度も書いたが、失敗を避けることは出来ないからだ。

 

 目次を見ると伝説と言われる偉大な投資家の名前がずらりと15名並ぶ。

 

  • 投資家ウォーレン・バフェットの育ての親、ベンジャミン・グレアム
  • 世界恐慌を予測して一人勝ちをおさめた伝説の男、ジェシー・リバモア
  • インデックスファンドの父として知られるジャック”・ボーグル
  • バークシャー・ハサウェイの筆頭株主、ウォーレン・バフェット
  • バークシャー・ハサウェイの副会長、チャーリー・マンガー
  • サブプライムローンの破綻を予測し、巨万の富を手にした男、ジョン・ポールソン

 

 などなど。

 15名の失敗額を合わせたらおそらく数兆円規模になるだろう。私達は本を読むことで、彼らの失敗を追体験できる。そして失敗から学び、では自分はどう失敗と付き合っていくかを考えて、次に備えることが出来るのだ。

 

 多くの人々は、相場が高値にある時や底値にある時に特にミスを犯しやすい。今の相場環境のように、他人がお金を儲けているのを横目で見て「うらやましい」と感じたら危ない。そして、誰かが自分より早く儲けているのを気にする時は、失敗があなたの近くにやってきている時だと思った方が良い。

 

 投資は順張り、逆張りは良いが、欲張りだけはNGだ。死ぬぜ? 危ない、分からない、難しいと感じた時には別の案件に移る。これが相場で長生きできるコツかもしれない。

 

 私は図書館で借りたけど、1冊買って手元に置いておくのも悪くない。気持ちが落ち着かなくなって、普段とは違う何か大胆な行動や、自分がよく知らない物に投資しそうになったら読み返したいと思う。

 

ではでは。

 

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