ファンダメンタルズ重視の投資家が投資をする際に避けて通れないのが会社の財務分析である。
B/SやP/L、C/F計算書を読み、グラフを眺めたりしてこの会社は伸びそうだとか、雲行きが怪しくなってきたから資金を引き上げようとか考えていると思う。
でもそれだけで決めてしまっていいんだろうか?
秒で変化していく世の中
私は色んなものが早く女の子にガッカリされたりするのだが、それ以上に世の中が変化するスピードというのは速い。例えばAmazonなどに代表されるオンラインショップの売上がガンガン伸びている中で百貨店の売上が前年比で減少したとしよう。
売り場環境が悪いとかコスト削減がどうとか会議を開いて議論やってる場合じゃないんだよね。ライフスタイルの変化が起きていて、ビジネスモデル自体を根本的に見直したりする必要があったりするからだ。
今まではレイアウト変更とかコストカットで何とか結果に繋がっていたかもしれないが、それは短期的な問題の解決で、もっと10年後20年後といった未来を広い視点、鳥が空から見下ろすような俯瞰風景で考えると、このビジネスモデルからは撤退しなければマズイといった考えに至ることもある。
私はチャートに線を引いたりするチャーチストな投資家ではない。
株価は最終的には企業業績に収束していくと考えているため、ファンダメンタルズを最重要視している。
誰が言っていたか忘れたが、「過去の利益から未来の利益は生まれない」
まさにこれだ。
過去は過去。未来が想像できなきゃ時代遅れになって会社は衰退する。
もちろん企業分析する際には過去の業績もグラフに起こして眺めたりもするが、それと同時に行っている事がある。
それは想像することだ。
未来年表というスパイス
博報堂生活総合研究所が未来年表というサイトを公開している。
現在2019年から2118の約100年後までにどんなことが起きそうかという予想をしているサイトだ。
幅広いカテゴリーがあり、
- 医療
- 宇宙
- 環境
- 技術
- 経済
- 交通
- 資源
など、これらのカテゴリーでどんな変化が起きそうかという予想がされている。ちなみに高配当で投資家に人気のタバコの将来予想なんかもあって楽しくみている。(笑)
ま、これはあくまで未来の想像でしかないが、株式投資において想像するという行為は非常に大切な事だ。自分が財務や業績、事業内容を見て良いと思った会社が今後何十年もワイドモートを維持していけるのかどうかってのは想像することでしかわからない。
自分の予想に未来予想のスパイスをちょいと加えることにより、少し軌道修正を行う。そうして今の私のポートフォリオが構築されている。
前年比で数字が増えたとか減ったではなく、もっと大きな視点と想像力をもって株式投資に向き合いたいと思う。
以上。
ジム・ロジャーズは当たる外れるは別として、考え方は参考にしている。
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