いくらあればセミリタイアできるの?
セミリタイア生活っていくらあれば可能なんですか?という質問を受ける。
しかし、住居、家族構成、趣味に使いたいお金など人それぞれなので、具体的にいくらあれば大丈夫ですとは言えないのが難しいところ。
ちなみにセミリタイアはアーリーリタイアの一種であり、全く仕事をしないのをリタイア、自分のペースでゆるーく仕事を続ける状態をセミリタイアと呼ぶ。。
独身で色々なことにこだわらない人なら、場所を田舎に限定すれば3,000万円でセミリタイア生活を送ることは私は可能だと思っている。
田舎暮しの生活費
田舎暮しの生活費だが、ざっくり見積もると
- 家賃 30,000
- 食費 30,000
- 光熱費 10,000
- 外食 2,000
- 通信費 6,000
- 医療費 5,000
- 娯楽費 5,000
- 車(軽) 32,000
生活費だけで合計12万円/月かかる。
車の維持費はGoo-netを参考にした。
年間にかかる税金、保険料、ガソリンや駐車場代、メンテにかかる費用を月平均にした値だ。
また医療保険にも加入していない。
独身でも不安という人は必要に応じてかけると良い。
これに社会保険等の税金がプラスされる。
(世帯の所得が少ない場合には保険料が減額されたりする)
まあ、生活費はざっくり12万くらいと考えてもらうと良い。
配当による収入
例えば3,000万を配当利回り3%で運用すると、年間配当は90万となる。
そこから税金で20%引かれて72万が残る。
結果、配当による収入は6万円/月ということになる。
月6万円だと社会保険、住民税を払いつつ生活費を捻出するのは難しい。
特に健康保険や住民税は前年の収入に対してかかってくるので、セミリタイア生活1年目は税金を払えるだけキャッシュに余裕を持たせておくのが良い。
足りない分を補ってゆるく働く
12万の生活費のうち配当金で補いきれない6万は労働で補う。
例えばアルバイト、パートで働くとしよう。
時給900円で8時間働くと1日7200円。
約9日フルタイムで働くと6万を超える。
(実際は給料から税金の天引があるからもう少し必要か)
これなら週に3日くらい働けばいいということになる。
これは立派なセミリタイア生活と言っても良いのではなかろうか。
実際はもっと安くできる
例として田舎で暮らす生活費の一例を挙げたが、実際はもっと安くできる。
まず、場所によっては自転車で何とかなるので、車の費用が無くなる。
また娯楽費や医療費、通信費もガシガシ削れる。
更に実家であれば家賃もここまではかからない。
この辺の費用が人によって大きく異なると思われる。
削ってはいけない費用
しかし、私がどんな人にも共通して削らない方が良いと伝えたいのは「食費」だ。
自分でコントロールが可能なので、真っ先に安い食材に切り替えてコストを削りたくもなる。もやしやパスタだけで生活するといった極端な食生活は、長い目で見るとコスト増となる。
人間の体は食べたもので出来ている。
栄養素は主に5種類、「糖質」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」があり、それらはエネルギー源として利用され、体の組織を作ったり、体の調子を整える働きをする。
前述したもやしやパスタだけの偏った食生活を送っていると、栄養が不足し体が弱ってしまい、病気やケガに繋がりやすい。その結果、医者にかかったり薬を買ったりすると、逆に食費を削った以上にコストが増える。とにかく医者や薬は高いのだ。
入院ともなると保険に入っていないと多額の請求が来る場合がある。
そんなわけで自分の体を健康に保ち、病気を未然に予防するという考え方が大切になる。
将来不安へどう対処するか
セミリタイア生活を送る場合、今まで築いてきた金融資産や不動産といった資産から得られる収入と、不安定な労働からの収入がメインの収入となる。また、今は良くてもこの先どうなるかわからないといった将来不安がどうしてもつきまとう。
そんな時は以下の行動を取るのが良いだろう。
セミリタイア生活者のアドバンテージは自由に使える時間が多いことだ。
- 空いた時間に収入源をもう1つ増やすものを探して取り組んでみる
- 近所の人と仲良くなり、困っていたら介護などを積極的に助ける
- 畑が借りれるようなら野菜づくりをして食費の足しにし、余ったら人に分ける
- 労働時間をもう少し増やしてみる
- 月のお金が余るようなら自分の贅沢に使うのではなく、仲良くなった近隣住民に果物などの差し入れをする
- 積立や貯金を少しづつでいいから続ける
実際に自分が取り組んでいることを書いた。
ここで疑問を持った方もいるかもしれない。
- 野菜を作り、沢山収穫できたら他の人にあげる
- 自分の時間を削っても介護を手伝ってあげる
無償で与えるだけ。
将来不安があるのにそんなことして何になるの?と思われるかもしれない。
これは私が以前読んだ本の
GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍
に影響されている。
面白いことに、
- 人に惜しみなく与える人(ギバー)
- まっさきに自分の利益を優先させる人(テイカー)
- 損得を考えて行動する人(マッチャー)
3人の内で最も成功しているのが与える人(ギバー)なのだ。
情けは人の為ならずということわざがある。
人に対して情けを掛けておけば,巡り巡って自分に良い報いが返ってくるという意味だ。
実際私もあげた以上に多くの野菜を頂いたり、旅行に行ってきたからとお菓子を頂いたり、この間手伝ってもらったからと、ビールを何本も頂いたりしている。
未来は不確定なので、お金を貯めようが何をしようが将来不安は消えないかもしれない。私も実際のところ不安ではある(笑)
だけれど、小さな事でもコツコツと根気よく続けていれば良い方向に進んでいくかなと思って毎日続けている。
ではでは。