相場が急落している時の投資は魅力的に見える。
自分の惚れている銘柄が下がっていればなおさらだ。
「落ちてくるナイフはつかむな」という相場の格言がある。
どんなに魅力的な銘柄でもナイフが床に落ちてから、つまり底を打ったのを確認してから投資すべきというものらしい。
この格言の言いたいことは分かるが、じゃあ底ってどこよ?って話になる。
底が分かったら苦労しないよね?
じっと待っているうちに上昇して行ってしまう可能性もある。
そうなったら後悔しか残らない。
ではどうしたら血だらけにならずに落ちてくるナイフを上手に拾えるのだろうか?
簡単な話、ナイフを思い切り握らなければ良いだけなのだ。
強く握る(一気に沢山購入する)から血だらけになるのである。
私は落ちてくるナイフは手の先に持った棒切れで受けることにしている。
自分はほぼノーダメである。
要は単元未満株で買うだけだ。
安いと思ったところから1株とか10株単位の株価が下がっても別にどうこうない程度の額で買い始めていく。
こういう時は普段見ないチャートが役に立ったりする。
月足や週足のボリンジャーバンドなんかを見つつ、-2σ位の位置に株価が到達したところで買いを入れていく。
ボリンジャーバンドとは、移動平均線と標準偏差で構成されていて、株価はだいたいそのバンドの範囲に収まりますよという統計学を利用したものだ。
何か月かやってるうちに、株価は反転して上っていく事が多いように思う。
こういうやり方は大きく儲かることは無いかもしれないが、チャンスだと思った時に欲しい株を手元に残せるのと、資産が増える確率がアップする。
もちろん、何の株でも良いわけではない。
そこは会社の業績と相談である。
株は世界中の人が参加し、色んな思案や都合で好き勝手に動くものなので、高い時も安い時もある。安い時に落ちるナイフを上手に拾っていけるようになりたいものだ。
ではでは。