ランダムぽてとの配当生活

株式投資の配当金でセミリタイア生活しています。comipoで漫画も描いています。

依存への投資

 

これ無しには生きていけない。
頭の中がそのことばかりを考えている。
それを使用している時間が増え、それ以外の事に興味がなくなる。

 

こんな経験がある人はいますか?
これは「依存症」と呼ばれ、単にそれが好きというだけの状態ではないことがわかります。

 

薬物やお酒、ギャンブルなどが止められないという話をよく耳にします。
こういった対象に関しては規制などがかけられている場合が多いのですが、スマホに関しては全くと言っていいほど何の規制もありません。
電車の中や学校や会社の休み時間にはほとんどの人がスマホを操作しています。

 

何故、そんなに頻繁にスマホを操作しなければいけないのでしょうか?

 

これは人間の脳と深い関係があります。
スマホ脳という本にも書いてありますが、人間の脳というのは原始時代から進化しておらず、生存のために常に有益な情報を探しています。
昔は食べ物を見つけ、それを口に入れれば報酬として脳からドーパミンが放出され、幸福感に満たされていたのですが、現在はあちこちに食べ物が溢れており、別に探さなくてもよくなりました。

 

しかし、それでも脳は生き残るための有益な情報を探し続けています。
身の回りに危険はないだろうか?
どうしたらもっと安心して暮らせるだろうか?

 

そんな不安はどうしたら払拭されるでしょうか。

 

そうです。スマホなんです。
スマホの画面をシュッと指でなぞれば、次から次へと自分の欲しい情報が表示されます。そして指を動かすたびに知らなかった情報が目に飛び込んできます。
脳は自分の求めている情報に触れると幸福感を得られるドーパミンを分泌するので、スワイプが止められなくなるわけです。

 

SNSのいいね!やフォロワー数なんかもそうです。
自分の投稿した内容にいいねがつけば自分は他者から認められているんだ!自分にはそれだけの価値があるんだと納得して安心できます。自分が生き残るためには仲間や協力者が多い方が良いのです。
当然ドーパミンがバシャバシャ出るわけです。

 

ところが、投降した内容に対して反応が薄かったり、フォロワー数が他の人より少なかったりすると、自分の価値が毀損され、自分が劣っているように感じてしまい、不安でいてもたってもいられなくなるのです。
その結果、ピロンッという通知が来るたびにスマホが気になってしょうがない、確認したくて仕方がない状態になるのです。

 

いやぁ・・人間の脳をジャックすると言うか何と言うか・・・よく出来てますね。
商売というのは結局のところ人間理解、人間を知るという事が重要なのです。

 

私は株式投資をしていますが、投資対象の割合は生活必需品や依存物質(タバコ、お酒、情報関連など)が多いです。
生活や人間の脳と深く関わっており、切っても切り離せない商品・サービスは人口増加と共に売り上げを加速させていきます。


こういったものは強い規制をかけると必ず反発が起き、別のところで新たな問題が発生するため、政府も強い規制がかけられません。
ある程度は容認するからいい子にしててねという感じです。


生活必需品や依存物質は景気にあまり左右されません。
道徳や感情を抜きに考えれば私は最適な投資先だと考えますが、どうですかね。

 

 

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